株式会社WADOウイングス代表取締役林正孝が、皆さまのお悩みにスコーンと突き抜ける回答をしてくれる熱血闘魂相談所。

96年ソニー生命保険株式会社入社以来MDRT会員20年連続、現在も継続中(06年には10年連続により終身会員になる)で、MDRTの3倍の基準であるCOT会員7回、08年度には6倍の基準であるTOT会員となり、多くの会社の取締役、顧問を歴任し、経験則による独自のノウハウを構築した林が、みなさまのお悩みに対して回答したします。

今回は、視聴者の方の「コロナウィルスの影響で会社経営の危機に、、、」という相談に対して林正孝だけでなく、ジブラルタ生命保険株式会社のトップセールスの尾崎志津子さんにもお答えいただきました。

コロナの影響で会社が潰れそう

「今年1月に賃貸・仲介・管理がメインの不動産会社を立ち上げたのですが、コロナの影響で景気の動きが鈍くなり、なかなか売上に繋がらず、契約予定だった案件も8割くらいなくなってしまいました。このままでは半年で会社が潰れそうな状況で、こんな逆境の時の立ち向かい方を教えてください」という相談に、今回は答えてもらいました。

この相談に対して、まずは林さんから回答していただきました。

「一般的に言うと、政府がコロナ対策として打ち出している助成金・補助金の取得、また低金利や無金利という融資が出ています。ただ、立ち上げたばかりの会社は決算書が揃ってないのでかなり難しいんだよね。あと、今の時期だと相当待たされる可能性があるよね。」

助成金などの情報は、多くのウェブサイトなどでも紹介されているので、そういう情報を相談者さんも「熱血闘魂相談所」のファンの方も聞きたいわけではないですよね。

本当に不動産会社って売上が立たないのだろうか?

「コロナの影響で売上が上がらないっていうのは飲食業だったらわかるけど、不動産会社って本当に売上が上がらないんだろうか?今、組み立てた枠組みの中で考えていたら売上が上がらないというのはわかる。でも、不動産という大きな枠組みで考えれば、新しいことを考えた瞬間に今まで考えていた枠組みが広がり可能性が見えてくるんじゃないかな」

この時期だからこそ、減っているニーズもあれば、増えているニーズもあるはずだという林さん。この時期でも、売上が上がっている業界・サービスがあるわけだから、そこに視点を向けることが重要だと話します。

「どんな時代でも儲かる会社はあるんだよ。不動産って結構幅が広いから、枠組みを外していくとたくさんヒントがあると思う。
また、今、不動産会社がやっていることと新しいサービスを組み合わせると何かできるかもしれない。そんな視点を持っていくとプラスになるものがあると思う」

でも、なかなか、そういう発想を持つことも難しいと考えていらっしゃる方も多いと思います。この「熱血闘魂相談所」でも、逆の発想を持つことの重要性を説いています。逆境の時だからこそ、そういう意識を常に持つことが大切なんです。

「一番、簡単なことは、今、利益があがっているところはどこなのか?売上が急激に伸びたところはどこなのかって考えることだよね。下がるものがあれば、必ず上がるものがあるから。そこから、今の会社と関連付けられるものがないかどうかヒントにしていくと面白いと思う」

コロナ時代に負けないための逆転の発想

そして、私が相談者さんと同じ状況だったら、どうするかという観点で尾崎さんにもお話しをしていただきました。

「私だったら、お金のかからないYoutubeを使って『オフィスを縮小しませんか?』『建物を売りませんか?』『大変だから、引っ越しませんか?』という内容をどこの誰よりも早くやってあげられる専門家としてコンテンツを作りますね。
これは、創ったばかりの会社だからできることですよね。新しい会社が従来からある会社に勝つというのはスゴク大変なことだから、同じ様なことをやっていてはダメ。そして、それをいち早くやることが大事だと思います。
そして、そう思ったら、やってみるということだ大切かなぁ」

なかなかアイデアが浮かんでも、実践できないって方は多いと思います。ここで、尾崎さんが、実際にリーマンショックの時のエピソードを語ってくれました。

「当時、先行きに不安を感じドル建ての商品の解約が相次いでいたんですね。私のところにも、解約の連絡が相次いだんですけど、一件も解約させずに逆にめちゃくちゃ売ったんですよ。
当時は、
ほとんどの営業マンが、心配だから解約させていたんですけど、円高が進んで1ドル79円にまでなっていたので、私は、今、買い付けたら絶対に後で上がるとは思っていたんですね。
だから、解約したいというお客様に、『なぜ、今、増やしたほうがいいか』という話しをしたんですね。それで解約するつもりで連絡したのに、結局、増やしてくれたんですよ。
結果、その人たちの資産は2倍くらいになりましたよ(笑)

当時のことを話しながら、今の不動産市場が安く動いている中で、「今なら、安く借り変えられますよ」って打ち出したらいいなじゃないかなぁと思っているとお話しをしてくれました。

最後に、林さんから「不動産」という業態についてお話しがありました。

「不動産とは動かないものだよね。動かないものっていうのは、人間にとって必要なもの。これは、『生きる』ということと一緒で、なくならないこと。だから、このビジネスは波はあるけど、無くならないわけだから、どのタイミングで『買い』に出るのかっていう説明ができればいいわけだよね。
無くならないものを扱っているんだから、視点を変えることで全く違ったビジネスができる。
そういう発想でビジネスを見つめなおせば、この逆境も乗り切ることができるんじゃないかな」

今回も、モノの見方について教えていただきました。一つの現象でも、色んな視座から見ることによって、ビジネスのヒントは落ちていると思います。そう信じていくと、本当にビジネスって楽しいものになりますよね。

今回の様子はYoutubeでも公開しています。ここに記載した以外のこともお話しをされているので、ぜひ、ご覧ください。

 

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