株式会社ＷＡＤＯウイングス代表取締役林正孝が、皆さまのお悩みにスコーンと突き抜ける回答をしてくれる熱血闘魂相談所。

96年ソニー生命保険株式会社入社以来MDRT会員20年連続、現在も継続中（06年には10年連続により終身会員になる）で、MDRTの3倍の基準であるCOT会員7回、08年度には6倍の基準であるTOT会員となり、多くの会社の取締役、顧問を歴任し、経験則による独自のノウハウを構築した林が、みなさまのお悩みに対して回答したします。

今回は、「緊張感を克服するには、どうしたらよいでしょうか？」というお悩みです。

・なぜ、人は緊張するのだろうか？
・緊張することも重要
・緊張を味わいながら目の前の人に伝えたいことを伝える

これらの3つについてお伝えしたいと思います。

なぜ、人は緊張するのだろうか？

数多くの講演で人前で話す経験の多い林さん。林さんでも緊張することはあるのでしょうか？

「緊張はするよ。でも、一回緊張しなくなった時期はあったんだよ。それは、あんまり自分にチャレンジしなくなった時は緊張しなかったね。例えば、一番、緊張しないのは目の前にある文章を読むこと。で一番緊張するのは何も考えずにその場に立つこと。
何故、そう思ったかというと、調子が良い日だったり、そうじゃない日っていうのはあるんだよね。でも、調子悪いなあって思ったときは、自分の言葉で伝えていないんだよ。ただ、そう言う時っていうのは、さほど緊張はしてないんだよね。」

緊張して気合いが入ってるときは何か伝えようと思っていろんな五感を働かせているそうです。そういう時は、やはり緊張してしまうそうです。相手がどういう風に聞いているのかと思っていろんなアンテナを張れば張るほど緊張感は高まってしまいます。そこに、緊張の原因があったようです。

「よく、人という字を手のひらに書いて舐めるといいというけど、全て自分がどう見られているかっていうことに焦点を当てちゃっているんだよ。
昔、オレもうまくいかないことがあったんだよ。話している時に、色んなことが気になりすぎちゃってね。話している時に、色んな人を見ながら、この人はこういう反応して、あの人はこういう反応をして、とかね。そんなことに気が散っていると話の内容がバラバラだったり、まとまりがなかったりしたんだよね。」

そんな失敗をしこともあるそうです。ただ、そこからも学びを得てきた林さんは、ある時、面白い行動にでたそうなんです。

「話を聞いてるなぁって思う人に向かって上手く語りかけると上手く回るっていうでしょ。だから、一度、逆にしたらどうなるんだろなって思ってやってみたんだよ。こいつ絶対聞いてねーなーと、要は寝てるぞ！とね（笑）
オレはよく逆のことをやってみるんだよ。逆に真アリというかね。逆に学びがあるんだよ。

その時に、わかったんだよ。緊張するときって矢印が自分を向いているんだよね。
こっちに向いてるから気になるんでしょ。しっかりと伝えることだけを考えていたら気にならなくなると思うんだよね」

緊張することも重要

「緊張するとうまくできないと思っちゃうけど、ある程度、緊張していないとちゃんとしたパフォーマンスは出せないんだよね。だから、ある程度の緊張感は絶対に必要なんだよ。しっかりと緊張できて、高いパフォーマンスを出せるかが大事。ただ、自分自身がどう見られているかというのを考えた時に、パフォーマンスを出すという発想がどこかにいっちゃうんだよ。
そういう状態になっちゃうと楽な方にいきがち。まぁ、最初はハチャメチャなこともあると思うんだけど、色々とチャレンジしてみるといいと思う。

『失敗の中に学習があり』

色々と経験する中で、学ぶことが結構あんだよね
だから大事にして欲しいのは、自分なりのチャレンジ をしてみること。
その中で自分がどう見られているかということを捨てたほうが緊張感はなくなるんだよ。

最近は、なかなか緊張することがなくなっているんだけど、これじゃダメだと思って、だれか聞いてないヤツいねぁかなぁと思ってあえて緊張感を高めるようなことをしているんだよね（笑）」

緊張を味わいながら目の前の人に伝えたいことを伝える

リラックスした状態が良いという話を聞くと思うのですが、必ずしもそうではないのかもしれませんね。

「確かに、リラックスした状態というのは自分が楽なんだよ。でも自分が楽だったら、しっかりと伝えられるかというと違うんだよ。
本当に相手のことを思っているときは、相手の役に立ちたいと思って話すわけだよね。ただ、その時に自分の方に焦点が合っちゃうと伝わるものは少なくなるんだよ。
しっかりと伝えたいことを相手のために伝えるということを考えていくと、「緊張感」に対する捉え方が変わると思うんだよね。」

すごく調子よく話せたけど、相手には何も伝わっていなかったり、逆に、うまく話せてないなぁと思っても、相手から「良かったよ」と言われたりすることってありますよ。
誰かのために、何かを伝えたければそれに集中すること。そのために生じる緊張感とは上手につきあっていく必要がありますね。

いかがでしたでしょうか？
緊張感を克服するためのヒントは得られましたか？

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